キャニオンに到着!
キルギスツアーの続きです。
ビシュケクを出発してから3時間弱ぐらいでしょうか?
ローカルな道を走って辿り着いたのが、イシククル湖手前にあるキャニオンです。
西洋人が観光に来ていたので、ロンリープラネットには載っている観光地なのかもしれません。
ガタガタ道を通り、広い駐車場に到着。駐車場からの景色も絶景です。
ちなみに写真に写っている男性がドライバーさん。
彼は英語はそこまで話せなかったけど、明るくて積極的に話しかけてくれて、とても楽しい時間を過ごせました。
トレッキング入り口ですが、トレッキング前にトイレに寄りました。
駐車場内にトイレがありましたが、これが噂にも聞いていたキルギストイレ。
キルギスのトイレは割と悪評が多く、ドアがない、穴しかない、紙なんてない、トイレがきつい、と散々たるコメントをあちこちで見かけていました。
ホテルもトイレは綺麗だし、ここまでの道中も綺麗なトイレばかりでしたが。。。
とうとうやってきました!キルギストイレ!!
板を削った穴があるだけでした!
電気も付いてないので、なかなか暗い!
確かドアも鍵がなかった気がします。
ペルーのチチカカ湖で大草原にある扉無しトイレを経験しているので、ドアがあればOK!とはいえ、ポケットやバッグに入っているものを落とすのではないかと、それだけはとても心配でした。
まぁでも、、噂のキルギストイレを体験出来て良かったです。良い思い出になりました(笑)
トイレを終えた後はトレッキングスタートです。
これは私ではなく、ガイドさんです(笑)
一眼レフで写真を撮ってほしかったみたいで、「ここで撮ってあげる!こんなポーズよ!」と言って私を撮影してくれた後に、「私も撮って!!」とリクエストされました(笑)
屈託のない笑顔で頼んできて、とても可愛い。
そしていくつものモデルポーズを決めて、撮影を楽しんでくれました。
一眼レフの値段を聞いてびっくりしていたので、高級カメラで撮って欲しかったのかなぁーって思いました。
彼女曰く、キルギスは世界的に裕福とは言えない経済状況で、お給料ひとつ取ってもとても安い。彼女はもっと勉強して、海外で働けるようになりたいと。もっともっとお金持ちになってキルギスに戻ってきたいの。って。
彼女の年齢ぐらいだと結婚するのが当たり前だけど、彼女は「結婚よりも仕事をしたい。勉強をもっとして、海外に行くの」って言ってました。
ツアーガイドはアルバイトで本職は大学での研究をしていると言ってたかな。アカデミックが本業だけど、こうして色々な人に会って話すのも楽しい!って言ってて、自分の置かれた環境の中で、等身大で、一所懸命生きている彼女の姿に心を打たれました。
私もこんな風に夢いっぱいに希望を膨らませ、自分の未来に自信を持って「今」をシャカリキに生きてた時代があったことを思い出し、なんだか小さく纏まっちゃったなぁ。。。なんてぼんやり思いました。
異国の人と話すと、こんな風に価値観や国の背景の違いから考えさえられる事がとても多い。
日本にいると「日本人」として考えなければならないけど、海外に出ると日本人という括りよりも「人」として考え、物事を判断していく必要がある。日本の常識が通じない、日本の感覚ではうまくいかない、そんな出来事に出くわすたびに、新鮮な気持ちになるし、不思議と生きてる、って感じがする。
ん?日本での生活が窮屈なのかな(笑)
トレッキングの入り口は、大きな岩に囲まれています。
スカスカキャニオンもミニグランドキャニオンと言われているそうですが、こちらもミニミニグランドキャニオンな感じでした。
長年の風雪によって削られた岩肌は、不思議な形にデザインされています。
もう少し掘ったら、ペトラ遺跡のようになりそうな、そんな感じです。
自然が作り出したとは思えない形ですよね。
もしかして、古代の人が住居か何かにしていたのでは?と思うような形の岩も沢山ありました。
10~15分ぐらい歩いたら、到着です!
早い!!(笑)
スカスカキャニオンはもっと歩くし、割と険しい道もあるようですが、こちらはちょっとした崖を上るだけで頂上に到着。
でも絶景でした。
いや、正直に言えばちょっと物足りない感はあったけど、まぁこの短時間で登れるキャニオンとしては素晴らしい絶景ポジションだと思います。
ここでも沢山写真を撮ってくれて、絶景を見下ろす素敵な写真が撮れました。
ガイドさんはもっと山奥の出身だそうで、ちょっとした崖もすいすい上り下りしていました。
一眼レフを持っていたので、かなり慎重に、何ならへっぴり腰で上り下りしていた私を見かねて、荷物も全部持ってくれました。
頼もしい!!ありがとう。
リゾート地として有名なチョルポンアタへ
プチトレッキングで絶景を見た後は、次の目的地に向かいます。
美術館、そして温泉です。
チョルッポンアタまでの道中もとても楽しくて、やっぱり山にイラストが描かれていました。
キルギスの国旗です。
「わー!What is that? So nice!!!」と私が嬉々洋々としながら話すと、ガイドさんも運転手さんもスマホやカメラを取り上げ、私のために一所懸命写真を撮ってくれました。
2人も、こんな感じで撮ってくれるんです。
キルギスで出会ったこの2人はとてもフレンドリーで温かく、初めて会ったのにずっと一緒にいたかのような感じがしました。
中央アジアの人たちは日本人と顔が似ていると言われています。
確かに日本人に似た顔立ち、そして背格好の人が多かったです。
もしかしたら気質も似ているのかもしれません。
話し方や間の取り方、笑うところも似ているし、美味しい!と思った時の表現や表情も日本人に似ています。
だからより一層、アットホームに感じられたのかなって今になって思います。
ランチタイムはバルイクチのレストランで手作り「ノン」を食す
のどかな風景を通ってやってきたのは、バルイクチ。
地図上ではビシュケク側から見たイシククル湖の端っこに位置している街です。
バルイクチは小さな街ですが、そこまで広くないエリアにギュッ!っと街が収まっていて、レストラン、ホテル、マーケットもあってとても楽しい。
干し魚売りの露店があったり、キルギスらしい光景も楽しめるし、街も多くの人が出ていてかなり賑やかで活気がありました。
お米かな?かなり大きな袋で売られています。
種類も多く、食の国であることが分かります!
チョルポンアタに向かう前に、ここバルイクチでランチ休憩です。
ガイドさんが連れてきたお店はこちらです。
扉は二重扉だし、窓には鉄格子のような柵が。
割と古い感じのお店ですが、かなりの人気店で地元の人も沢山来てました。
ここは「ノン(またはナン)」が有名なお店で、露店もあったのですが大人気で次から次へとお客さんが買いに来てました。
中央アジアはこの「ノン」が食卓には欠かせません。
どのレストランでも必ず置いてあるし、スーパーや小売店でも扱っています。
見た目がとても大きいし、焼き立てパンをずっと置いているのでお店によっては乾燥してたりしています。
なので、正直なところあまり魅力的には見えなかったんですが、このレストランのノンはとても美味しかったー。
ノンは小麦粉、水、バター、塩を手ごねして発酵させて形成し、タンディルという大きな釜で炭火で焼くパンで、素朴な味わいなんですが、すぐ裏で作っているので出来立てでとても美味しい。
外で干されているノン達です。
レストランでも露店でも次から次へと売れるので、裏で大量生産。焼き立ては本当に美味しい。
クセがなく、シンプルなのでどんどん食べちゃいます。
中央アジアでは、この大きなノンを何枚も持って電車に乗る人を見かけました。
それほど生活に密着しているもので、日本でいえばご飯にあたるのかな。
レストランは地元の方でいっぱいでした。
壁にかかっているのはイスラムのお飾りでしょうか。
キルギスもイスラム教なのですが、ヒジャブをしている人はあまり見かけません。
年配の方は頭にスカーフを巻いていますが、若い子は半分ぐらいは何もかぶらず、私たちと同じ西洋スタイル。
ガイドさん曰く、「ゆるいイスラム教」信者もとくに罰則無く、生活しているそう。
男女いる場所で水着を着て温泉も入るし、夏には湖で泳いだりもする。
でも豚肉は食べないし、お酒も飲まない。
一緒にいる間はお祈りもしていませんでした。
この辺りは旧ソ国なのが関係しているんだと思います。旧ソ時代はキリスト教が推奨されているはずなので、イスラム教の浸透度がアラブ諸国等よりも断然ゆるい。改めて、思想の違いについて考えさせられました。
見た目アレなキルギス郷土料理「ラグマン」はとても美味しい!
ティをいただきながら待つこと数分。
そんなに長い時間ではなかったと思います。
ガイドさん、ドライバーさんと私の3人で一緒にお食事です。
ツアーに参加する時はドライバーさんやガイドさんは別にご飯を食べることが多いんだけど、中央アジアではキルギスもタジキスタンも一緒にご飯を食べました。
しかも同じメニューを一緒に食べるんです。珍しい。
キルギスのツアーではアラカルトだったので、それぞれ好きなものを頼みましたが、ガイドさんもドライバーさんもキルギス名物を選んでくれて、3種類のキルギス料理を楽しめました。
「ベシュバルマク」伝統的には馬肉や羊肉が使われて、タマネギを細かく刻んで麺や肉と一緒に煮込むことが多い料理です。香辛料やハーブで風味を加えることもあり、シチュー風の料理。
見た目、あれ?なんですがこれがまた、美味しいんです。
スープヌードルのような感じですが、どことなく中華料理にも味が似ていて口に合う。
見た目はね、あれ、なんですけどね。
写真左下に写っているのが「ラグマン」
中央アジア、特にキルギス、ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタンで食べられる伝統料理。ウイグル地域の影響を受けているそう。
肉(羊肉or牛肉)、野菜(トマト、ニンジン、ピーマン、タマネギ等)にスパイスやハーブを加えたソースと麺を絡めるお料理ですが、これがまたとても美味しい!
日本でいう焼うどんの甘い版。味はソースというよりオイスターソースに近いかな。
見た目あれ?なんですが、これがまた美味しいんです。
中央アジアは食の質がかなり高く、キルギスもとても美味しい国でした。
日本人の味覚にとても合う!
何度も言って申し訳ないけど、、見た目あれ?なんですが、想像を超える美味しさです。
チョルポンアタのチョルポンアタ歴史文化博物館を目指し出発!
美味しいお食事を頂いてお腹いっぱいになった後は、再びチョルポンアタを目指して出発です!
街を抜けていくので、車窓から見える景色がまた楽しくてずっと釘付けでした。
この辺りでは割と伝統を守った衣装を着ている方も多く、キルギスらしい光景を見れたように思います。
さぁ!次はチョルポンアタ歴史文化博物館と温泉です!
お楽しみに♥
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2024年の始まりから悲しい出来事が立て続けに起こりました。
JALと海保機の衝突事故についてはとても衝撃的で、テレビから流れるその光景を信じられないほどでした。
機体が燃え上がるなかでの奇跡的な脱出は、JALのCA、機長の日ごろの訓練の賜物ですし、乗客全員もパニックな状況のなか冷静に行動したからこそ成しえたことで、現場にいた全ての人の行動が本当に素晴らしいと思いました。海保機に搭乗されていた方々の訃報には言葉がなく、ただただご冥福をお祈りするばかりです。
日ごろからよくJALに搭乗し、機長の安全運転に身をゆだね、CAの優しく上品な笑顔とサービスに癒されながら安心して旅をしてきました。
痛ましい事故ではあったものの、乗客全員を守り切ったその姿にいたく感銘しました。
一庶民のできることは微力ですが、今後もJALを利用することで応援していきたいと強く思っています。